私の発言
看護が成立する基盤—病院研修を終えて考えること
早田 キヨ
1
1浜松衛生短期大学第2衛生看護科
pp.201-204
発行日 1979年4月25日
Published Date 1979/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907324
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はじめに
看護科の教師として,私は‘看護とは何か’‘看護教育とは何か’ということを,常日ごろから考えさせられてきた.その私が,1年間,出向として病院に研修にでる機会に恵まれた.そのなかで得たことや考えことを(それはほんの少しではあったが),述べてみたいと思う.
臨床看護婦としては11年間のブランクのある私は,病棟に出てみて,そこにある看護の実際に,畏れをもって当たらざるを得なかった.それまでの,衛生看護科の教師として働いてきた年月の長さに比べたら,たかが1年の研修ではあったが,広く‘看護’というものを考えた場合,私はこの研修によって歩を1歩進めただけであり,今ようやくその戸口に立った,といえるのかもしれない.
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