連載 アメリカ合衆国の大学院課程における看護教育・4
看護の博士課程教育の成立と展開(その2)
豊澤 英子
1
1大分医科大学医学部
pp.310-314
発行日 1993年4月25日
Published Date 1993/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900568
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博士課程のカリキュラム
看護の博士学位の種類と課程数
看護の博士学位は,1950年代までコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジの教育学博士(Ed. D.)のみであったが,1960年代になってボストン大学,カリフォルニア大学(サンフランシスコ)とアメリカ・カソリック大学で看護理学博士(D. N. Sc.),ニューヨーク大学とピッツバーグ大学で哲学博士(Ph. D. in Nursing)が授与されるようになり,計6大学となった.1970年代には,看護の博士課程を有する大学は22大学となり,1979年にはケース・ウエスタン・リザーブ大学で新たな看護学博士(Doctor of Nursing, N. D.)課程が開始された.表1は,各々の時代の看護の博士課程を有する大学と学位の種類を示している1-3).
1980年においては看護の哲学博士課程が14プログラムであり,看護理学博士課程が7プログラム,看護学博士課程が1プログラム,教育学博士課程が1プログラムであった.これが1984年度には,哲学博士課程が18プログラム,看護理学博士課程が8プログラム,看護学博士課程が3プログラム,教育学博士課程が1プログラムとなった.
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