連載 アメリカ合衆国の大学院課程における看護教育・1【新連載】
看護の修士課程教育の成立と展開(その1)
豊澤 英子
1
1前:聖マリア学院短期大学看護学科
pp.72-77
発行日 1993年1月25日
Published Date 1993/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900521
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アメリカ合衆国においては,大学院における看護教育の開始と,それに伴って育成された看護指導者のリーダーシップにより,看護は専門職として大きく飛躍した.看護の大学院教育の必要性は,1950年代後半から広く認識されるようになり,70年代に看護の大学院課程は急速に増加した.したがって,その歴史は比較的新しいものであり,その実態に関しては明らかでない.
今月より8回にわたって連載する本研究では,アメリカ合衆国(以下アメリカ)の大学院課程における看護教育の発展過程と現状を明らかにし,看護がどのようにして専門職としての地位を確立したのか,その要因を解明することを目的とする.また,本研究を通して,わが国の看護教育の体系化および臨床指導者,看護指導者の育成のための示唆を得ることを期待するものである.
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