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看護記録についての教授内容の検討(3)—本邦文献にその方向を探る
高嶋 久子
pp.701-705
発行日 1979年11月25日
Published Date 1979/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907386
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I.史的概観
前々回(本誌Vol. 20 No. 3, pp. 173-176)および前回鉢誌Vol. 20 No. 9, pp. 578-581)において,1972年までに発表された我が国の看護記録に関する研究や報告を概観した,時間的な流れをたどってみて気づくことは,1965-70年までの約5年問は空白の年月とも言えるほど,看護記録に関する文献は見当たらない(ただし,皆無ではない1))が,それが1972年を境に‘爆発的,とも言えるほどに研究や報告が相次いで発表されていることである.この起爆力となったのはPOSの導入にほかならない.
アメリカ合衆国において,WeedによるPOSの考えが発表されたのは1968年のことである.その後,この考えに基づく方式がアメリカの各病院にとり入れられていった.
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