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進学課程における臨床実習指導の検討—5.実習における看護計画を中心とした学生把握
中西 睦子
1
,
藤尾 ミツ子
1
,
相馬 朝江
1
,
雨宮 悦子
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.292-303
発行日 1979年5月25日
Published Date 1979/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907335
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臨床実習においては,学生の個性がよくも悪くも浮き彫りにされる.教員側はそうした個性をすべてのみこんだ上で,その学生に最も適した指導を行っていかなければならない.それは教員にとって決して容易な仕事ではないが,だからこそ病棟指導者とは異なるアプローチが,そこに要求されるのである.
次に示すのは,教員が極力学生把握につとめ,指導を個別化しようと試みた1例である.ここでは、症例報告の概要を追いながら,学生の思考や行動を教員が把握した範囲で描き出してみたいと思う.教員や臨床側の指導にも必要に応じて言及するつもりであるが,実習中の指導過程については,すでに事例を通して考察している1)ので,今回は特に学生に焦点をあてたいと思う.だが残念ながら,この例においても実習が成功したとはいいがたい.
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