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進学課程における臨床実習指導の検討—4.看護過程に関する学習指導のストラテジー
中西 睦子
1
,
藤尾 ミツ子
1
,
相馬 朝江
1
,
雨宮 悦子
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.228-235
発行日 1979年4月25日
Published Date 1979/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907327
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はじめに
進学課程の学生の受け持ち看護実習に関して,学習指導上考慮すべきいくつかの問題があることを,われわれはすでに3回にわたって報告してきた.すなわち第1稿1)では,看護過程を展開する学生の行動がともすれば脈絡を欠きがちになること,第2稿2)では,学生による患者把握から看護計画立案・実施・評価の各段階には,学生自身の論理とでもよぶべき未発達な思考過程があって,それが本来のあるべき看護過程と2重構造をなしつつ実習が展開されていることを主に述べた.第3稿3)では,主として患者の個別性に学生がどの程度迫りえて看護過程が展開されていたかをみてきた.そして,それが特に成人系実習(内科系,外科系)において困難であったことを述べた.
本稿では,そうした諸問題を指導上どのように考え,解決すべきかについて若干の考察をしてみたい.
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