特集 臨床実習に何を学ぶか—看護における判断・行為・表現<第二部>
教育レポート 進学課程における臨床実習指導の検討—2.一指導事例の考察
雨宮 悦子
1
,
中西 睦子
1
,
藤尾 ミツ子
1
,
相馬 朝江
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.45-56
発行日 1979年1月25日
Published Date 1979/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907299
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はじめに
本学における看護学学外実習の目的の1つは,受け持ち看護実習を通して‘看護計画の立案・実施・評価の能力を育成する’ことである.しかし内科,外科,母性,小児の4系統4回にわたる2年次前期の病院実習において,学生がこの一連の看護過程を真に理解して実習したかどうか,またこの過程を展開する能力がはたして育ったかどうか,われわれは必ずしも明確に把握し得ていない.
そこでこれらの問題を明らかにし,今後の実習指導のあり方を考えるために,昭和49年度にS, Cの2病院で実習した20名の学生の中から任意に選んだ2名について,4回の実習を通じて指導記録を作成した.これは学習に影響する要因,教員の指導内容,学習状況の評価,学習の障害などの観点から自由に記載する方式をとり,対象学生にだけ特別な指導は行わず可能な範囲で記録するという方針で行った.
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