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看護学生の臨床実習に対する認識の変容過程と学生・指導者間の認識の関係
森田 チエ子
1
,
島内 節
2
1神奈川県立衛生短期大学
2国立公衆衛生院看護学部
pp.539-547
発行日 1977年9月25日
Published Date 1977/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907131
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はじめに
看護教育における臨床実習は,患者との直接的なかかわりの中で,患者のニードとその場の状況に沿った看護的判断と行動が期待される.その課題に向かって既習のことがらも新しい意味をおびて諸能力が集約される.この体験を通して,看護の基本的能力が統合的に伸長されることがめざされている.
しかしそれが展開される実習場は,現実の医療の中で複雑な制約と流動的状況における学習だけに,系統的な学習を困難にしたり,学生の不安や葛藤も生じやすい.そのような中で,学生の実習に対する不満が生じたり,看護への興味をそがれたりしている現実が報告されている1,2,3,5).
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