寄稿
看護学生の精神科看護に関する認識調査
宮崎 和子
1
1岡山県立短期大学看護科
pp.53-59
発行日 1968年2月1日
Published Date 1968/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905976
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I 緒論
昭和41年5月,目本精神科看護協会では昭和40年度精神科看護白書を発表した。「看護者不足について」というサブタイトルのついたこの白書は,いまや恒常的になっている看護者不足について,いろいろの角度から考察を加え,その原因を究明するとともに,各施設の涙ぐましいばかりの,しかし姑息的な人あつめの現状を紹介して,その解決には抜本的国家的対策の必要なことを指摘した。同時に人不足の原因の一つが精神病院自体にもあることに対して,看護者自身の個人的団体的自覚と研鑚を呼びかけたのである(1。
精神科看護そのものの最近の向上はめざましいものがある。また近年,総合看護の観点から,あるいは,精神身体医学の抬頭から,精神科看護は精神看護にも関連して新しく問題にされている(2(3。
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