特集 臨床指導の現状と展望—第16回医学書院看護学セミナー・シンポジウム全収録
病院実習とその評価
波多野 梗子
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.19-23
発行日 1970年1月1日
Published Date 1970/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906283
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Ⅰ 病院実習における評価の意義
いったい,病院実習評価は何のために行なうのであろうか。これまで教育の評価というと学生の成績をつけることであるという理解が一般的であった。確かに,学生個人個人の病院実習に対して成績をつけるために評価を行なうことはだれもが認め,これまでそのために評価が役立てられてきている。そしてまた,このことはもう少し拡大して考えるならば,実習の評価は学生の学習のための資料となる。すなわち,学生は評価(点数が)がわるければ,努力して評価をあげようとする。
この面では,看護教育の中での病院実習評価の意義は,きわめて重要だとされるようになってきている。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.