ひとこと
病院実習
山口 司
1
,
和田 浩
2
,
蛭田 恵子
3
,
北村 元仕
4
1川崎医大病院中検
2大東医学技術専門学校
3慈恵医大病院中検
4虎の門病院臨床化学検査部
pp.778-779
発行日 1976年10月1日
Published Date 1976/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201186
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■最近,病院実習について論議が交わされている.実習受け入れ病院では,多忙な日常検査業務の中での教育に負担を感じ,担当技師自身,卒後教育さえ満足に行われていないという不満,また第一線の病院では,中検の機械設備,消耗品などは日常検査業務を行うためのものであり,教育のための経済的配慮がなされていないなどのようなことで,大病院でさえはっきりと病院実習を断っている例もあると聞く.
病院実習は極めて重要であり,生理学的検査,採血など,直接患者に接しなければ習得できない部門はもちろん,検体検査であっても患者を忘れた検査であってはならない.患者の病状を刻々と追っている主治医にとっては,すべての検査は緊急を要し,メディカルスタッフとしての臨床検査技師も,それに対応できることを要求されつつある.従って検査も患者の傍らで,少なくとも病棟検査室でということになる.
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