連載 看護学教育を考える・21
看護学教育と臨床実習
波多野 梗子
1
1日本女子体育大学
pp.190-191
発行日 1984年3月25日
Published Date 1984/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907947
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看護婦教育にとって臨床実習がもつ意義については,これまで大勢の人々によって述べられている.筆者は看護婦教育が看護学に基づいて行われるべきだと主張してきたが,そうだとすると看護学教育と臨床実習はどのような関係にあると考えたらよいのだろうか.
看護学教育の目標は,人間に対する看護の共通性を科学的に基礎づけられた一般的原理として学習させることにある.それゆえ,看護を職業的に実践していくのではない,例えば家政学や保育や社会福祉を学ぶ人々,あるいは保健医療関係者がこれを学問として学ぶことは可能であり,意義もある.
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