教育技術ゼミ
教育工学(3)
沼野 一男
1
1東邦大学
pp.42-43
発行日 1969年2月1日
Published Date 1969/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906128
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学習指導における教師の機能として,最後にあげられるものは評価である。教育に工学技術の成果を取り入れる場合,それは教師の評価という機能をどのように拡張するであろうか。
評価ということは,単に学生に成績をつけることというように考えられている場合が多いが,教師はその授業活動のなかで絶えず評価を行なっているし,また行なわなければならない。学生の顔もろくに見ないで,ただ講義ノートだけを読んでいる教師もないわけではないが,こういう教師に良い授業を期待することは到底できないであろう。教師が講義をしたり板書をしたりするのは,学生にその内容を理解させるためである。ただ話しさえすればよいというわけではない。学生に自分の講義内容を十分に理解させようとすれば,事前に講義内容をよく整理し,学生の理解し易いように配列しておくことが必要である。
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