教育技術ゼミ
私の見たアメリカの教育工学
沼野 一男
1
1東邦大学
pp.50-53
発行日 1971年9月25日
Published Date 1971/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906512
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ここしばらくの間この欄では教育評価の問題を続けて取りあげてきた。途中何回か休載したが,とにかく10回以上にわたって,評価と評定,各種テストの特性と作成法などを述べてきて,前々号で一応知識および技能の評定法までを終わることができた。私の予定としてはこのあと態度の評定や評定結果の処理の問題を書くつもりをしていたのだが,これまでと同様にできるだけ看護教育の実際に即して書いていこうとすると,もう少し準備の期間がほしいのである。それでいままでかなり堅苦しい話をしてきたので,実はこのあたりでお互いにちょっと息抜きをしてみるのもいいのではないかという気もないではない。
「私が見たアメリカの教育工学」ということだが,内容はもちろんそれほど大げさなものではない。今年の3月に,フィラデルフィアで開かれたAECT(Association for Education & Communication Technology),つまり教育とコミュニケーションの技術に関する学会の年次大会に出席するため渡米したのだが,その前後1か月足らずの間,アメリカ各地の大学,研究所,小・中学校などをいくつか見て回ったので,その時の見聞を書いてみたいと思う。
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