特集 視聴覚教育の導入
看護教育の方法に教育工学を
多田 俊文
1
1東京学芸大学教育学部
pp.9-13
発行日 1970年11月25日
Published Date 1970/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906392
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.教育方法の現代化のうごき
技術革新の導入の必然性
周知のとおり,日本の教育界に技術革新の波が押し寄せてきたのはここ数年来のことである。何ごともあとから取り入れるという保守的な,よくいえば慎重な,わるくいえば社会の変化にいつも数歩は取り残されている教育界である。その教育界がいまや,コンピューターだ,テレビだ,授業の効率化だ,教育方法の機械化だ,教務データや学校経営関係データをコンピューター処理するだのと騒いでいるのである。
だが,こうした波がまったく波紋ひとつ及ぼさないような教育の場もたくさんある。へき地の学校に限らず,地方の学校はまだまだ黒板とチョークとわずかな視覚教具に頼っている。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.