CROSSROAD
ある基礎看護実習で
鈴木 真理子
1
1国立がんセンター中央病院
pp.1017
発行日 2003年11月30日
Published Date 2003/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903554
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高血圧症の患者さんを受け持っていた学生が「患者さんが血圧を測られる度にすごく心配して不安そうに私を見つめていたので,何度も測り直すことは患者さんの不安をかき立てることになってしまうと思って……マンシェットをゆるめる前から拍動が聴診されていたけど,再検はしませんでした」と報告してきました.
おそらく学生は,日頃教員に言われていた「患者さんの気持ちに添うことが大切」との言葉を忠実に守ったのでしょう.正確に血圧値を得ることよりも,患者さんの不安感を増強させないことの方が重要だと判断したのだと思いました.
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