特集 臨床との連携で効果をあげる看護教育
臨床が担うべき看護教育―国立がんセンター中央病院における臨床実習指導の体制と実例を通しての考察
鈴木 真理子
1
,
須原 弥生
1
1国立がんセンター中央病院
pp.892-898
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100385
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はじめに
国立がんセンター中央病院(以下,当院)は,わが国のがん対策の中核的施設として,1962(昭和37)年に設立された。
開設当初より,診療・研究・研修の業務を遂行し,最先端の医療をより効果的に行い,がん対策の中心的な役割を果たしてきたが,看護学生の実習施設としての歴史は浅く,2003(平成15)年から国立看護大学校(以下,大学校)の実習を受け入れて以降,本年度で3年となった。
本稿では,昨今の臨床実習の現状を踏まえ,当院における臨床実習指導の体制と臨床実習指導の実例を通して,臨床実習における臨床指導者の教育的役割ならびに臨床が担うべき看護教育についての見解を述べる。
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