看護教育研究
長野県内の高等学校における看護系大学進路指導の実態について
野坂 俊弥
1
,
太田 勝正
1
,
安田 貴恵子
1
,
石川 利江
1
,
前田 樹海
1
,
松下 勲
1
,
雨宮 多喜子
1
1長野県看護大学
pp.586-591
発行日 2002年7月25日
Published Date 2002/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903244
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
わが国における看護教育の高等教育化を受け,長野県においては長野県看護大学(以下本学)が県内初の4年制看護大学として1995年に開学した.その後の近隣県における4年制看護大学の設立が続く中で,看護へのより高い志を持った学生を得るためには,座して受験生を待つのではなく,積極的に本学の特長をPRすることの必要性を感じてきた.
本学ではPRの一環として,開学以前から現在に至るまで,説明会,案内の配布,および予備校・高等学校訪問を通じて,本学の教育にかかわる特長を広報してきた.さらに,本学をより魅力あるものとし,将来の看護を担う人材養成に寄与することをめざして,学内に「魅力ある大学つくり検討会」を設置し,まず,本学在学生を対象として進路選択の基準や条件等を明らかにした1).この中で,約半数の学生が本学に関する情報を高等学校の教諭から入手していることが明らかになり,進学先を決定する際には高等学校教諭の影響が大きいことが示された.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.