特集 看護学校の入学試験とその周辺
高校生の進路指導に当たって―看護系志望者の指導で感じていること
池辺 一男
1
1東京都立狛江高校
pp.782-786
発行日 1990年11月25日
Published Date 1990/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900135
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はじめに
就職にしろ,進学にしろ,多くの生徒とかかわっていく中で,高校の進路指導とは一体何なのだろうといつも考え込んでしまう.
確かに,「本来,進路指導とは,模試や校内成績によって生徒をふり分けることではない.どの様な進路を選ぼうと,そこで.どの様に学び,働き,どう生きるか,どういう自分を発見し,自分の個性と力を発揮するかという自己の発見が,本当の課題だ.それは高校3年間に,その生徒がどんな考え方,つまり人生観(職業観や異性観,家庭観などを含めて)をもち,どういう粘り強さと,どの位の忍耐力と,どんな負けじ魂を持つか(すなわち,どんな高校生活をすごすか)にかかっている(多摩地区都立高校教研’80)」はずである.
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