看護教育研究
看護教育における授業評価の検討
石野 レイ子
1
,
二重作 清子
1
1広島県立保健福祉短期大学看護学科
pp.320-324
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902493
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大学生の積極的な受講態度と,教員の効果的な教授活動を志向した大学教育に関する提言や実践報告が重ねられている.学生に思考させ,参加意識をもたせ,学習意欲を高める授業実践報告や1),学生による授業評価制度の取り組みが授業方法の改善や向上に役立ったことが報告されている2).園屋は,授業内容やVTR視聴後の学生の感想・意見を次回授業にフィードバックして,学生とのコミュニケーションを図り,学生が学習内容に関心を高めたことを明らかにしている3).看護系大学における効果的な教授活動の研究では,授業過程に着目して学生を評価主体とした授業過程評価スケールの講義用と演習用の開発が報告されている4,5).
以上のように,効果的な教育活動は学習意欲という学生側の要因と,教育力という教授者側の要因が相互に関係して成立するダイナミックなものである.私たちは授業を改善していく上で,アンケート形式の授業評価や授業に関する意見,感想など,学生を評価主体とした授業評価の導入が効果的であり,同時に,授業評価が学生にとって教育的にどのような意味があるかについての検討が必要ではないかと考えた.
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