看護教育研究
患者の心理を理解するための学習内容の検討―再透析患者のグループワークを分析して
二重作 清子
1
,
石野 レイ子
1
1広島県立保健福祉短期大学
pp.137-141
発行日 2001年2月25日
Published Date 2001/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902453
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はじめに
慢性疾患を持った人々(以下,患者)に対して,看護者に求められるものは,患者が自身の健康に向けて,行動の変容ができるような援助である1).そのためには,まず,身体的,心理・社会的問題をもった患者を総合的に理解する必要がある2).しかしながら,生活経験の少ない学生にとって患者を理解することは難しく,ましてや出会うことの少ない症例の場合,さらに困難なことが推測される.患者にそった援助を行うためには,看護基礎教育の時期から患者を理解できる学習内容の検討が必要であると考え,学生に提示した事例の心理についてグループワークした内容の実態を明らかにした.その結果,今後の学習内容の方向性が示唆されたので報告する.
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