実践報告
学校保健と地域保健の連携をめざして―養護教諭学生と保健婦との事例検討会
中出 佳操
1
1北海道浅井学園大学短期大学部
pp.326-329
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902494
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看護教育において在宅看護が1つの柱として取り上げられ,地域における看護活動が注目されて,すでに久しい.さらに2000年度から導入された介護保険により,看護の対象の場が拡大されていることも実感される.生活習慣病といわれるものが,子ども時代からの生活の積み上げであることもわかってきており,学校保健との連携が大いに必要とされる状況にある.
本学の養護教諭コースにおいては,子どもの健康管理上,学校と家庭・病院を含む地域との連携の必要性は必至であり,学生の時から理解を深める教育の在り方について着目してきた.そのきっかけは,長きにわたり実施していた保健所実習が,地域保健法の改正に伴い,実施不可能となったことであった.それに代わる教育内容・方法として,「学校保健と地域保健の連携の実践的学び」に焦点を当て,地域保健婦と養護教諭学生との事例検討会を試みた.その結果,学生からも保健婦からも好評を得ているのでここに紹介する.
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