特集 21世紀の看護教育へ向けて
「経験」を教材化した臨地実習―“足浴”の場面の教材化を通して考える
吉村 恵美子
1
1神奈川県立看護教育大学校看護教育科
pp.826-830
発行日 2000年11月25日
Published Date 2000/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902367
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はじめに
臨床実習の中で,看護学生が身につける必要がある能力は,一般化された技術や原理の習得ばかりではなく,経験や出来事の意味を追求していく「反省的思考」を展開できる能力でもあると言われ,経験型教育の重要性が提唱されている1).
しかし実際指導を行っていく中で,学生の思考過程を大切にと思いながらも,「患者の看護が実践できる行動」を性急に求めたり,「教授者が考える目標への達成行動」を求めたりしていることが多々あると感じる.
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