特集 視聴覚教育の導入
OHP教材の製作とその利用
坂井 康宣
1
1東京学芸大学教育学部
pp.18-27
発行日 1970年11月25日
Published Date 1970/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906394
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最近,オーバーヘッドプロジェクター(Over Head Projector以下OHPと略す)が,学校教育・社会教育あるいは企業内教育・研究会・会議その他多くの場においてめざましい勢いで活用されつつある。特に学校教育においてはその普及率もめざましく,数多くの実践例やOHP教材(OHPに用いるすべての教材を呼ぶことにする)製作の方法も紹介されている。OHPはOver Head Projectorの文字が示すとおり,資料提示者(以下学校教育を前提として教師とする)の頭上を越して,背後のスクリーンに透明シートに書かれた資料(Transpavency以下TPと略す)を投映する機械である。このため教師は,学習者と向い会った状態で学習を進めることができる。
ところで,OHP教材を用いて学習効果を上げたり,ある種の学習効果を引きだすためのOHP教材を製作するには,OHPの機械的構造および機能的特性を知る必要がある。そこでまず,OHPの構造について,次に,機能的特性について述べそのあとOHP教材の利用法・OPH教材の製作などについて述べることにする。
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