教材をめぐる二つの考え方

　教育における教材の役割は何であるか，教材にはどのようなものがあるか，教材はどのように組織したらよいか，などに対する考え方には多くのものがあり，必ずしも定説はない。ここでは，これらの諸説を二つの対立するようなグループに大別し，それぞれの特色を比較してみることにする。それをするにあたって，まず教育そのものの考え方の変化から述べることが便利であろう。