連載 基本から学ぶクリティカルケア看護・1【新連載】
クリティカルな患者の理解と看護の役割
池松 裕子
1
1国際医療福祉大学保健学部看護学科
pp.788-793
発行日 2000年10月25日
Published Date 2000/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902362
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連載にあたって
クリティカルケア看護とは,急性の臓器機能不全により生命危機状態に陥った患者の看護です.このような重症患者は,特別な管理体制が必要なため,大規模病院では集中治療室(Intensive care unit=ICU)で治療します.しかし近年,高年齢化と医療の高度化に伴い,一般病棟でも強力な治療と集中的なケアを必要とする患者が増えてきています.さらに,在宅看護の充実により,これまで一般病棟に入院していた慢性的な患者は退院する傾向にあり,病院全体が重症患者中心となることが予測されます.
このような背景を考えると,将来の看護職を養成する基礎看護教育課程において,クリティカルな患者の看護を教育内容に含むことは重要な課題です.この連載では,クリティカルな患者の特徴と看護の要点を紹介します.基礎看護教育課程で,クリティカルケア看護の授業を設置するときの参考,あるいはこのような患者を学生が臨床実習で受け持ったときの参考になれば幸いです.
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