焦点 これからの電子カルテとクリティカルパスのカタチとコンセプト
地域完結型医療におけるクリティカルパスの役割
野村 一俊
1
1国立熊本病院整形外科
pp.627-631
発行日 2002年8月10日
Published Date 2002/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902143
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
今,わが国の医療現場では,医療制度改革により,医療機関の機能分化,すなわち,急性期医療を担う施設と回復期・慢性期を担う施設の区分が明確になりつつあり,病院と診療所の本来の役割分担も明確になってきている。
一方,社会的にも高齢患者の増加による疾病構造の多様化,治療期間の長期化により,一施設で一患者の全てを診療する従来の自己完結型医療では対処しきれなくなってきており,地域の複数の医療施設で役割を分担して行なう医療,すなわち,地域完結型医療が今後のわが国の重要な医療形態になりつつある。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.