海外文献にみる看護教育学研究
クリティカルケア看護の授業効果:クリティカルケアにおける実践に備えるために
池松 裕子
1
1ケースウェスタンリザーブ大学博士課程
pp.1142-1143
発行日 1996年12月25日
Published Date 1996/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901525
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文献:Oermann, M. H.;Effectiveness of a critical care nursing course:Preparing students for practice in critical care, Heart and Lung, 20, 278-283, 1991.
現代の医療において,生命危機状態患者の集中治療(クリティカルケア)は重要な位置を占め,看護の果たす役割も大きい.しかし,現行の看護基礎教育では,クリティカルケア看護は独立した科目として取り上げられておらず,生命危機状態患者の看護に必要な知識・技術の習得は,ほとんど卒業後の現場教育に委ねられている.
アメリカでは従来,クリティカルケア看護に携わるのは,一般病棟勤務の経験のある看護婦に限られていたのだが,需要の増大と看護婦不足のために新卒者がクリティカルケア看護の分野に採用されることが多くなってきた.それに伴い,看護基礎教育にクリティカルケア看護内容を含む必要が生じ,講義や実習を取り入れる大学・看護学校が増えてきた.
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