実践報告
終末期看護の実習指導を通して
笠原 万吏江
1
1川崎看護専門学校
pp.777-781
発行日 2000年10月25日
Published Date 2000/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902359
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
実習を卒業研究としてまとめて
本校は,2年課程の看護専門学校である.学生は,2年次最終クールの実習で終末期の患者を受け持った.学生は前回の実習でも終末期の患者を受け持ったが,患者の死を体験したのは今回が初めてであった.
実習初日に患者の交代があり,臨床指導者(以下指導者と略す)から3日前に転院したばかりのU氏を勧められた.U氏の傷は悪化傾向の状態にあり,癌と緑膿菌感染特有の臭気が強く,指導者は,まだ若く精神的に弱い学生が受け持つには向いていないかもしれないと心配した.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.