連載 クリティカルケア看護 基礎看護教育での展開・3
クリティカルケア看護実習
池松 裕子
1
1国際医療福祉大学保健学部看護学科
pp.466-473
発行日 2000年6月25日
Published Date 2000/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902276
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はじめに
生命危機状態にある患者の看護,すなわちクリティカルケア看護は,全国の多くの病院の主にICUで,多数の看護者によって実践されているにもかかわらず,直接ケアに携わる看護者の教育はほとんどが配属後のon the job trainingのみで行われてきた.このため,多くの看護婦(士)は,クリティカルケア看護の本質や,必要な知識・技術についての予備知識がほとんどない状態でICUで働き始めることになる.その結果,看護婦(士)は多大なストレスを経験し,中には短期間で離職するケースも見られる.
そこで,学生時代にICUでの看護を体験することにより,ICUでの看護を理解する足掛かりとなるのではないかと考え,4年制大学の基礎看護教育課程において,一連の臨床看護実習の1つにクリティカルケア看護を位置づけ,1週間の実習を行った.その2年間の経緯に考察を加え,ここに報告する.
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