NURSING EYE
看護教育における組織学実習のすすめ
藤井 正子
1
1浜松医科大学医学部看護学科
pp.698-701
発行日 1998年8月25日
Published Date 1998/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901906
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はじめに
看護学教育では人間のからだの基礎を学ぶ機能形態学として,従来の医学教育で行なわれた生理学と解剖学の合体したような枠組みが考えられている.しかし,看護学領域の基礎としてはそれでは足りないであろうと考え,浜松医科大学医学部看護学科(以下,本学)ではそれに生体観察授業30時間を加えている.機能形態学授業で学んだものを実践学につなげるものとして生体観察の授業は,ただ観察するだけでなく,触れてみる,計ってみることも含めている.
本文では,体表からではなく,細胞レベルで人間のからだの基礎を学ぶ方策,つまり,細胞学を基礎として生体の組織を考える組織学の学習方策とその必要性を考えてみたい.
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