調査・研究
重症心身障害児(者)看護実習で情意領域を高める
出口 方子
1
1重症心身障害児施設やまびこ学園
pp.159-161
発行日 1995年2月25日
Published Date 1995/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901063
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はじめに
医療の高度化に伴い,看護職は質の向上と高度な知識の習得が要求されている.その中で,看護の対象である“人間”をどう理解しているかが看護する側の人間形成の課題になっており,看護基礎教育においては,情意領域の教育の必要性が強調されている.
その情意領域の高まりや拡大に関して,小池は「学生は,実習において情意領域が刺激され拡大深化するに伴い,知的要求が刺激されさらに技術の習熟性の必要性を感じている.このことから情意領域拡大化は認知領域や精神運動領域への学習意欲を高め,学生の自己学習の基礎となることが考えられる」1)と述べている.つまり情意領域レベルの高まりは,学生の自主性を促し,知識や技術面の能力向上となり,看護の専門性に不可欠であり,看護職に対して大きな影響をもっていると考えられる.
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