調査・研究 効果的な臨地実習を考える(第2報)―国立大学医療技術短期大学部看護学科協議会・臨地実習委員会
臨地実習期間中の学生の生活実態調査からみた臨地実習が及ぼす学生生活への影響―学習時間・食事摂取状況を中心に
西山 久美子
,
丸橋 佐和子
,
塩川 睦子
,
中野 栄子
,
田辺 庚
,
芦田 信之
,
原 萃子
pp.154-158
発行日 1995年2月25日
Published Date 1995/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901062
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国立大学医療技術短期大学部看護学科協議会の特別委員会・臨地実習委員会では平成2年度国立医療技術短期大学部看護学科に入学した学生全員を対象に,すべての臨地実習が終了した時期に実習期間中の生活実態を調査し,報告書にまとめた1).概要は以下の通りである.
実習期間中の通学時間は8割以上の学生が1時間未満で,7割以上は実習前と比べ変化はないと回答した.しかし学習時間,睡眠時間,課外活動やアルバイトに費やした時間については,大半の学生が実習前に比べ変化したと回答した.1日の学習時間は9割以上のものが1時間以上で,実習前に比べ8割以上が増加したと回答した.一方睡眠時間は9割以上が1日平均7時間未満で,約75%の学生が実習前と比べ減少したと回答した.また,実習開始に伴い課外活動やアルバイトに費やす時間は減少している傾向がみられた.実習期間中の食事の摂取状況は,朝食を毎日摂取している学生は7割未満で,3割程度は欠食の傾向にあった.
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