特集 実践能力を高めるカリキュラム
実践能力を高めるための特色ある理学療法教育方法
特に情意領域教育について
天満 和人
1
Tenma Kazuto
1
1長崎リハビリテーション学院
pp.158-161
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100031
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近年,理学療法士養成数が急増する中で,理学療法士の質がますます問われている.
理学療法士養成校として要求されるのは,真に患者の立場で言動・行動でき,患者の構造・機能,活動,参加,の状況を適切に把握し,適切な思考過程の結果,現在考えられる最高の治療アプローチを適切に行うことができる基本的能力を身に付けた卒業生を輩出することである.最近の状況として,卒後教育が充実する中で,ともすれば,卒前教育においては実践能力を軽んじる風潮もなきにしもあらずである.しかし,卒後,公に認められた国家資格を有する専門職として責任ある立場で患者を担当する上では,認知領域,情意領域,精神運動領域の各分野での高い能力が求められる.具体的には患者への面接対応技法,口頭ならびに文章での適切な表現能力・基本的評価能力,全体的視野からの問題点の統合解釈能力,適切な治療プログラム作成能力,理学療法実践能力,リスク管理能力などが求められる.そこで,養成校としては,いかに実践能力を涵養するかという命題に迫られる.
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