特集 臨床判断能力の育成 優れた実践と評価に向けて
臨床判断能力育成の現在地をとらえる―「臨床判断モデル」と「ラサター臨床判断ルーブリック」を基軸として
細田 泰子
1
1大阪公立大学大学院看護学研究科
pp.638-645
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202321
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VUCA時代に求められる能力
ニュースを見聞きすると、「まさか」と思うことがよく起きるようになってきています。昨今の新型コロナウイルス感染症の流行、大規模な災害、テクノロジーの進化、グローバル化などを背景に将来の予測が困難な変化が続く、いわゆるVUCAと呼ばれる不安定性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)から成る、未来が見通せない状況に直面しています1)。
こうした状況の中、保健医療を取り巻く環境は急速に大きく変化しています。次世代看護師の学習環境に目を向け、予測困難な時代にどのような能力の育成が必要なのかを考えざるを得ません。
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