特集 なにを、どう教える? はじめての看護学概論
看護学概論授業の模索―看護専門職の旅へようこそ!
河合 浄美
1
1富士市立看護専門学校
pp.418-425
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201723
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富士市立看護専門学校(以下、本校)は1993年、静岡県富士医療圏の看護師不足の充足に向けて設立され、2021年3月現在985名の卒業生を輩出している。看護の専門職として人々の健康と福祉に貢献できる豊かな人間性を基盤とした看護教育を行うこと、そして、看護師を志すものとして学習に励み、あたたかな感性を育み、学ぶよろこびを自らのものとすることのできる学生の育成をめざす、という教育理念のもと「1人ひとりを大切に育み、看護の喜びを実感できる教育をめざす」ことを目標に掲げ、日々看護師の育成に努めている。
私は副校長となった2016年に初めて、看護学概論を担当することになった。それまでは成人看護領域を中心に、成人看護学総論・成人臨床看護・臨床看護総論などの科目を担当していた。そのため、看護学概論を担当するにあたって、概論とはなにを教授するものかを検討するところから始めた。
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