学会印象記 第31回日本臨床病理学会総会
安定の中の模索
佐藤 尚武
1
1順天堂大学医学部臨床病理学教室
pp.71
発行日 1985年1月15日
Published Date 1985/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912473
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第31回日本臨床病理学会総会は1984年10月12日より14日まで,金沢市観光会館を主会場として,松原藤継総会長の下で開催された.筆者は,本学会に参加するようになってまだ日も浅く,総会の印象記は重すぎる荷ではあるが,筆者なりに感じたことを二,三書いてみたい.的外れの点は,浅学の身に免じご容赦いただきたい.
今回の総会でまず感じたのは,参加者が多い,ということである.演題数も700題を超えるという多さであったが,開催地が金沢という地域的な理由もあってか参加者も多かった.それだけ盛会であったわけであるが,一方で本総会の発表はすべて口演で行われたこともあって,血液,酵素,免疫・血清などのセクションでは同一時間帯に二会場を使って行わなければならなかった.困難なこととは思うが,演題をある程度絞ることも考慮されてよい時期にきているのではないだろうか.
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