増大号特集 特集2 新型コロナウイルスの影響と教育の展望
看護教育におけるオンライン授業のつくり方と教授法
平岡 斉士
1
1熊本大学教授システム学研究センター
pp.724-732
発行日 2020年8月25日
Published Date 2020/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201548
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はじめに
新型コロナウイルスによる混乱については、あらためて書くまでもないと思います。教育現場もこの状況に翻弄されました。いや、まだ翻弄されている最中です。この状況下であらゆる立場の人がとまどい、そして奮闘してきたと思います。
今回は看護教育の現場で、これまでの授業形態を変え、遠隔授業をする必要に迫られた教員のとまどいに寄り添った提案をすることをめざします。具体的には、看護教育を構成する授業形態に基づいて、いくつかの改善案を述べたいと思います。
看護基礎教育の授業は、大きく講義・演習・実習の3つに分けられるでしょう。最初に、とりあえずの遠隔教育でよく見られる「講義のライブ配信」の是非について考察し、続いて演習・実習科目をオンラインでどう扱うかについて考えていきます。
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