特集2 遠隔授業はより身近に
オンラインコミュニケーションを活用した遠隔授業がつくる教育の未来
中山 隆
1
1島根県立隠岐島前高校
pp.390-397
発行日 2020年5月25日
Published Date 2020/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201482
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はじめに
現在、全国で廃校が進んでいる。文部科学省による廃校施設活用状況実態調査によれば、2002年から2017年度の期間で7,583校もの公立小・中・高等学校が廃校となっている1)。また、廃校にならないまでも各地域で学校の小規模化が進んでいる。
私は現在(2020年3月)、島根県立隠岐島前高等学校の教育魅力化コーディネーターとして学校と社会をつなげる仕事をしている。地域資源を活用した教材の開発・実践はもちろん、本稿のタイトルに示すように、ICT機器を活用してオンライン上でコミュニケーションを行う遠隔授業を企画・実践し、子どもたちが地域にいながら社会とつながるための支援を行っている。本稿では、初等中等教育で進められている遠隔教育の概要を説明するとともに、私が所属する隠岐島前高等学校(以下、本校)の取り組みを例として紹介したい。
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