特集 「地域・在宅看護論」をカリキュラムにどう取り入れるか
地域の学びから始めるうえで大切にしたいこと―精神看護学領域の取り組み
岡本 響子
1
,
國井 由加利
1
,
高橋 里沙
1
1天理医療大学医療学部看護学科
pp.580-586
発行日 2020年7月25日
Published Date 2020/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201523
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暮らしを知ることから始める大切さ
天理医療大学医療学部看護学科精神看護学領域では、すでに現行カリキュラム(2020年度)において、対象者が地域でいかに暮らしていくかを学びの中心としたカリキュラムを構築しています。実習においても、まず地域、そして病院という順序にしています。
この背景には、人は地域で暮らすことが当たり前であり、いったん調子を崩し、入院することになったとしても、いずれまた自身のネットワークに戻っていくものだという考えがあります。そして対象者の日常の暮らしを支えることが看護師の役割である以上、看護基礎教育においても、学生は、日常の暮らしを知ることから始まるべきだととらえています。
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