特集 統合実習は“統合”されているか?
「統合実習」の内容と発展を振り返る
大島 弓子
1
1豊橋創造大学保健医療学部看護学科
pp.774-779
発行日 2018年9月25日
Published Date 2018/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201074
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筆者は2009年4月号の本誌の特集『カリキュラム改正に対応した教育方法・2』において,「統合分野:看護の新たな考え方の視点をどう教授するか」のタイトルのもと,意見を述べた。2008年にカリキュラム改正により提起され,新たに構築された統合分野に対する教育内容についての意見である。そのなかで,統合実習に対する見解と問題提起についても取り上げた。
そのときから9年。看護教育を取り囲む社会,医療の変化は著しく,また,看護の対象である人々からのニーズも質的量的に変化してきている。その影響もあり,看護教育に求められる能力育成の内容の変化は著しい。しかしながら,普遍的に重要視されるもの,しなければならないものも看護には多くある。これら双方をふまえ看護教育における教育内容も,生物が環境によりよく適応しながら進化していくように,内容を変化させながら構築していかなければならないと考える。
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