特集 統合医療への期待―21世紀の予防医学と健康づくり
米国における統合医療の発展
井倉 技
1
,
伊藤 壽記
1
1大阪大学大学院医学系研究科生体機能補完医学講座
pp.95-98
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101247
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相補・代替医療とは,いわゆる西洋医学の領域に属さない療法のことを総称したもので,日本補完代替医療学会の定義によれば,「現代西洋医学領域において,科学的未検証および臨床未応用の医学・医療体系の総称」である.米国ではalternative(代替),ヨーロッパでは,complementary(補完)という言葉が使われていたが,これらをまとめて相補(補完)・代替医療(Complementary and Alternative Medicine:CAM)という名称が使われることが多い.
最近ではさらに現行の医療と統合した「統合医療(Integrative Medicine)」という名称が使われているが,本稿では「CAM」に用語を統一する.欧米の先進諸国においてCAMの利用頻度は近年急速に増加傾向にあるが,本稿ではアメリカ合衆国のCAMの現状と発展について述べる.
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