Scramble Zone
学生の学びを促進するシラバス作成のために─『「インタラクティブ・ティーチングフォーラム」第1回 あらためてシラバス』に参加して
高橋 奈津子
1
1聖路加国際大学看護学部
pp.724-728
発行日 2018年8月25日
Published Date 2018/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201062
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大学教育において,学生の学びを促進するために,アクティブラーニングを取り入れ,学生と双方向の関係で授業をすすめることが求められている。しかし,授業目的や目標を達成するために,どのような教育方法がもっとも効果的なのかという十分な吟味なしに,アクティブラーニングをはじめとする新しい教育方法を取り入れればよいととらえている傾向はないだろうかと,危惧する面も自分にあった。
私は,博士後期課程在学中の2014年3月に本セミナーを主催されている講師による聖路加看護大学(現聖路加国際大学)FNF(フューチャー・ナースファカルティ)育成プログラム(2日間コース)に参加した経験があった。このプログラムは大学教員として授業展開力向上のために必要な教授に関する知識やスキルを修得することを目的としており,参加者は5分間の模擬授業を設計,実施,評価することが課せられた。そのプログラムでシラバスの概要は学習していたが,2017年度より本学で日本初の学士編入2年コースが開講したことで,授業内容をより精選した科目統合が求められており,担当科目全体の構成をあらためて考えていかなくていけないと感じていた。
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