調査研究
看護学生のシラバス活用の実態
倉田 節子
1
,
村田 由香
1
,
河井 典子
1
1山口赤十字看護専門学校
pp.225-230
発行日 2000年3月25日
Published Date 2000/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902230
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はじめに
本校では,教育サービスの質的向上の観点からシラバスを学生に公開することにより,カリキュラムを実効あるものにできるという考えで平成7年度から「シラバス集」を作り,活用し始めている.平成10年度には,すべての科目のシラバスを学生に公開できるようになった.実際には,入学時に「シラバス集」として,1年次予定講義分を配布し,それ以降のものは各講義の開始1週間前には学生に配布できるようにしている.また,入学時には,教師がその科目の体系や有効性,理解度を保証するためのメニューとしてシラバスを活用するように説明している.具体的には何を,誰からいかに学ぶことができるのか,「学習計画を立てるために必要なガイドブック」1)として活用することを期待している.
そこで,学生自身が実際にはどのように活用しているのか,シラバスの活用によってどのような教育的効果があるのか,学生の学習に対する主体性を発揮するための道具となっているか現状を把握し,教育の評価の視点としたいと考えた.また,学生の積極的な意見を反映させ,教授方法と講義の工夫に役立てていくために,1・2年生を対象にアンケート調査を行ったので,その結果を以下に報告する.
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