連載 授業を良くする! 教育関連理論・2
「分析」して授業の前提をつくろう!〈前編〉─3観と6つの構成要素の関係と目標設定の仕方
西野 毅朗
1
1京都橘大学 教育開発支援センター
pp.940-947
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200867
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計画の前に,分析!
前回は授業改善の基本となるADDIEモデルを扱いました。今回はその最初の「A」にあたる「Analysis(分析)」がテーマです。看護の現場でも,看護を実践する以前に看護の目的や目標をあらためて考えたり,目の前の患者さんの状況や置かれている環境を分析し,看護計画を立案します。優れた分析が,優れた計画につながり,優れた計画が,優れた実践へとつながっていくでしょう。授業も同じです。授業の目的や目標をあらためて考え,目の前の学生の状況を鑑み,どのような教授内容や方法が適しているか「分析」します。そのうえで,授業計画を立案し,授業を実践すれば,より高い学習成果を生み出せるでしょう。
さて,前回の内容を受けて,先生方には実際に,ご自身の授業について分析をしていただいたのですが,いかがでしたでしょうか。
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