連載 授業を良くする! 教育関連理論・3
「分析」して授業の前提をつくろう!〈後編〉─学生を知り,教育方法を考える
西野 毅朗
1
1京都橘大学 教育開発支援センター
pp.1030-1036
発行日 2017年12月25日
Published Date 2017/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200886
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学生について考えよう
前回は「分析」のなかでも,「Why&What(教材観/ねがい,目標,教材の研究)」について紹介しました。学生にどうなってほしいのか,授業の目標はどのようにするべきかなどを学んでいただきました。今回は,残る「Who(学生観/学習者*1の実態)」と「How(指導観/授業方略,学習環境および条件)」の分析手法を紹介したうえで,事例を用いながら分析の仕方をまとめます。
はじめに,学生について考えます。いかに教材観や指導観を明確にしても,学びの主体である学生のことを理解しなくては,よい授業をつくることはできません。学生の状況を考慮しながら授業を設計し,進めていく必要があります。それでは,学生の何を理解すればよいのでしょうか。
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