連載 学生なら誰でも知っている 看護コトバのダイバーシティ・11
相互関係
木村 映里
pp.881
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200854
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私の出身校は看護の単科大学ですが,1学年140名以上で,大教室の授業では教員の顔など見えないうえ,私は実習で指導教員と深くかかわるようなこともありませんでした。学生時代,自分が看護師になった後のキャリアを考えていた時期に,朝早くから実習に付き合わされたり,学生のトラブルの対処をしたりと常に奔走しているであろう教員のことを思うと,看護教員なんて,この先絶対に選ばないだろうとぼんやりと感じていました。
私が新入職員として就職した総合病院は附属の専門学校をもっていたため,同期の半分以上は同じ専門学校からの持ち上がりで,同期たちが学生のときの教員の噂話で盛り上がっている様子はもはや異世界に見えましたし,中学・高校生時代やや不登校気味だった私にとって,彼ら・彼女らがよく口にする「専門学校は高校の延長みたいだった」という言葉はいまいちピンとこない一方で,どこか心のなかに引っかかっていました。
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