特集 ティーチング・ポートフォリオで得られること
大学全体で取り入れるティーチング・ポートフォリオ─看護教員として作成に取り組んで
末次 典恵
1
,
皆本 晃弥
2
1宮崎大学医学部看護学科
2佐賀大学大学院工学系研究科知能情報システム学専攻
pp.900-905
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200858
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
ティーチング・ポートフォリオ(以下,TP)とは,教育の理念,目的,方法,エビデンス(授業評価・学習成果),改善活動,今後の目標,根拠とした資料という構成要素から成る,自らの教育活動が有効であることを根拠にもとづいて記述する教育活動のプロセスを蓄積した記録集です1)。私は,前任校の佐賀大学に2010(平成22)年度に着任し,同年の年度末に佐賀大学全学教育機構高等教育開発センターが主催する2泊3日のティーチング・ポートフォリオワークショップ(以下,TPWS)に参加しました。当時は,看護教育にラーニング・ポートフォリオの活用が拡がっていた時期で,ワークショップへの参加を決めたのは「ポートフォリオ」という言葉への関心がきっかけでしたが,そのときのワークショップで初めてTPを作成し,更新TPの作成に至りました。
この稿では,佐賀大学でのTP作成過程についての私の経験を紹介します。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.