特集 グラフィック・シラバスとカリキュラム・マップ 授業とカリキュラムを「見える化」しよう!
【座談会】教育を「見える化」することで見えてくるもの
佐藤 浩章
1
,
八重樫 文
2
,
志水 良
,
川嵜 有紀
3
1大阪大学教育学習支援センター
2立命館大学経営学部
3甲南女子大学看護リハビリテーション学部看護学科
pp.1148-1156
発行日 2015年12月25日
Published Date 2015/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200398
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教育・医療とデザインの接点
佐藤 今回の特集テーマは「教育の見える化」で,「教育」と「デザイン」がキーワードになると思いますが,まず出席者それぞれが今回のテーマにどのように関与しているのかについて話しましょう。
私はずっとファカルティ・ディベロップメント(以下,FD)を通じて先生方の教育能力の開発に携わっていますが,そのなかに「わかりやすいシラバスをどう書くのか」という課題があります。文字だけで書かれたシラバスを学生が理解するには限界があるのですが,これを改善するのがグラフィック・シラバスです。これは,私がカナダのマギル大学で研修を受けたときに学んだものです。コンセプト・マップという手法を使いながら,扱うテーマやキーワード間の関係性を可視化するというものです。国内でもそれを普及するということをやってきました。
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