実践報告
緒方式ジグソー学習法による基礎看護技術の教育方法—ベッドメーキングの演習授業の分析
緒方 巧
1
1藍野学院短期大学
pp.73-77
発行日 2004年1月25日
Published Date 2004/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200152
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はじめに
看護基礎教育における基礎看護技術の教育方法には多くの研究報告が見られる1).本学の基礎看護学では,1学年約90名の1・2年生を対象に授業を行っている.各学年の約1割は社会人入学者と男子学生が占めているため,学生の年齢や人生経験,入学動機,学習姿勢は多様である.筆者は,背景の異なる学生を対象にした基礎看護技術の教育において,習得レベルを一定の水準に到達させるための効果的な教育方法について研究と実践を重ねてきた.同時に,学生の主体的学習による技術習得の向上を図ることも,1つの教育課題であった.
そこで2002年度の1年生から,エリオット・アロンソンらの考案したジグソー学習法を変法した,緒方式ジグソー学習法を用いた基礎看護技術の教育研究を試みた結果,8つの単元において教育成果を得ることができた.今回は,2002年度と2003年度の学生から得られたベッドメーキングの演習授業の教育成果について報告する.
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